「お店の名前は何て言うんですか?」
店頭に、「焼きそば」の文字のみの暖簾がかけられた、関原にある焼きそば屋さん。店名がどこにも表示されていないため、来店二度目にして、厨房で元気に調理するお母さんに尋ねてみたところ、こんなお答えを頂きました。
「名前ないんだよね(笑)。まぁ、田中かな」
って、名字!
と、いう談笑をしながら、美味しい焼きそばを貪ってきました。
焼きそばかお好み焼きか
そんな田中さん、昭和の香りが色濃く残る「関原通り」の終点あたりに位置し、イカした暖簾一枚とジュージューと鉄板から解き放たれる食材を焼く匂いだけで、たくさんの地元の人たちの胃袋をつかんでいる老舗です。
好き!
一言で評するならば、もはや好き!
以外に、言葉が出てきません。
もう、この写真を見れば、たいていの方は「あ、これは好きだ」と感じるものではないでしょうか?
メニューは、「焼きそば」と「お好み焼き」の基本の2品オンリーの潔きラインナップ。それぞれに「肉入り」の選択、さらに「大中小」の選択が可能となっているのが嬉しい。
焼きそば小、300円って!
いまどき屋台でもそんなお値段ないでしょう。4歳のお月にとっても優しいボリュームだったようで、小300円を見事に食べ切りました。
お好みプラスそば
お好み焼きは、エビ入りやイカ入りのオプションに加えて、焼きそばの上にお好み焼きを乗っけた「お好みプラスそば」なる関原B級グルメ感満載な逸品も。迷わずそれを選んだ伊勢は、ダブル炭水化物の攻撃力の前に撃沈するかと思われましたが、麺が軽め?(焼きそばの袋麺ではない)なので、美味しく完食することができました。
キャベツともやしはたっぷり、まばゆい光を放つ黄色な卵に、各所に現れる紅生姜がいいアクセント、どっさりふりかかった青海苔に感激しつつ、薄めな味付けの麺や生地にウスターソースをビシャビシャかけて頂けば、幸せいっぱい腹いっぱい。
次から次へとテイクアウトのお客さんもやってくるので、お母さんは常に調理に精をだす。キャベツをザクザク切る音や、鉄板でジュージューと焼く音が店内に響きわたり、それらがお母さんとお客さんとの会話と重なることで、なんとも心地よき音楽に!
そんなセッションを聴きながら、駄菓子感満載な焼きそばやお好み焼きを喰らえば、もはやそこは「令和」ではなく「昭和」。KAEDEとふたり、「それでお店の名前がないってんだから、最高にイカしてるよな」と盛り上がりました。
もうすぐ1歳になるお月の妹分・チュンも、「あたいにもよこせ!」とわめくので、焼きそばを食べさせてみたところ、出会ったことのない味覚を体験してしまったようで、体を飛び跳ねさせながら、もっとくれもっとくれとアピール。自分のランチボックスには目もくれず、焼きそばをとことんご堪能しておられました。
関原通りの昭和感がすごい!
ちなみにこの関原通り、商店街がいくつかある関原の中でも時が止まっているような商店街で、気になるお店が点在しています。次は同じ通りにあった中華料理屋で昼ビールにでもありつこうかなぁ、なんてことを考えながら、電動自転車で昭和な商店街を駆け抜けました。
歌謡スタジオ「青い城」とか!
ご馳走様でした!
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田中
住所→東京都足立区関原1-21-24
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